設計事例

鹿島田の家 / House in Kashimada 

神奈川県川崎市に計画をした建売住宅。

事業者からの大きな要望は敷地のポテンシャルを生かしながら、他と差別化を図ることができる高い外観のデザイン性と使いやすい整形の4つの居室を実現することでした。

敷地は南北に長く3方向が開けた環境にあり、設計方針として、1階は人通りのある通りに面していることからLDKと水回りを2階に計画することとしました。2階にLDKを計画することで1階には主寝室とワークスペース、3階には3つの個室を計画し、メインの生活スペースからは1層の移動で各個室へのアプローチが可能になります。またLDKに開放感を生むために一般部の天井高さは2.6mとし、各部の開口部を大きく開くことで視線の抜けと高さがある開放感のあるLDKを実現しました。細かな部分ではLDKの内部建具にフルハイトの建具を採用することで空間をすっきりと大きく体感できるように工夫しています。

ファサードデザインでは西面の窓のラインをそろえることで端正な佇まいとなるように配慮し、外壁は白と黒のコントラストをつけることで上部のボリュームの浮遊感を強調するデザインとしています。外構デザインも玄関横に自然の中の地形の起伏を表現し、シンボルツリーのヒメシャラと多様な低木、下草、景石を配置することで豊かな出迎えのスペースを準備しました。

建売住宅としてのセオリーやポイントを押さえながら、注文住宅と同様のこだわりを詰め込んだ住まいです。

所在地:神奈川県横浜市
用途:戸建住宅
クライアント:企業
竣工:2024年
工事種別:新築
構造:木造 地上3階
敷地面積:63.41㎡
建築面積:44.07㎡
延床面積:123.19㎡

設計・監理:小倉大助(小倉建築計画工房)
構造設計:ポラテック富士
外構デザイン・施工:庭師集団team easy
施工:タカマツビルド
写真撮影:栗原優也(ウェイ)

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