下北沢線路跡地利用提案 / Proposal for the use of track ruins in Shimokitazawa
鉄道の地下化に伴い残る線路の跡地に対する提案です。
下北沢の街全体を考察した時、町全体に過密に建物が建っており、街としての防災機能は脆弱な状況にある。
鉄道の地下化と街の更新のステップとして、建て替えの計画時に一定のエリアごとに空地(ポケットパーク)を設けることで火災発生時の延焼防止と非難場所、また街に潤いを与える緑地として機能をつくり、それに伴い減ってしまう商業と居住機能を線路跡地に補完するものとして新規で計画をすることで下北沢の魅力の一つである街の界隈性を保つように考えている。
跡地に計画する建築は列車の1車両のスケール感を建築のモジュールに落とし込み、ランダムに角度を与え繋ぎ合わせることでリニアに繋がるデザインの空間を考案した。
建築はガラスボックスで室内化する部分と屋外、プライバシーを保つ屋内が混在し、多様な顔を持つように考えている。
時を経て醸造された適度なカオス感がこの町の持つ魅力だと考え、それを新しく継承するデザインを提案した。
所在地:東京都世田谷区
用途:店舗+共同住宅
工事種別:新築
構造:鉄骨造 地上3階