見え隠れの家 / House in Takatsukacho
敷地は東西に長い変形地で周辺は大らかな環境の中にある。
南側隣地の分譲地からのプライバシーを保ちながら開放的に暮らしたいというご要望を大きな軸として構想を始めた。買い物から帰宅し荷物を下しながらLDKに至ることが出来る生活動線に注意を払い、LDKを中心としたコンパクトな中庭を持つ住まいを計画することで便利さと開放的に暮らすことが出来る空間性の両立をはかる計画とした。変形敷地を最大限使い切る配置とし、中庭はその中で完全に囲うのではなく建物の外壁で東と南が半部ずつ隠れるような形式とした。そのようにすることでプランを最大限快適に生活しやすくすることを可能にし、中庭としての良さも享受することが出来ると考えている。中庭の雰囲気は建物の裏に少しだけ隠れるような佇まいで、板塀と併せることで完全には見通す事が出来ない。その絶妙なバランスを探りだすことで、プライバシーを保ちながらもLDKにしっかりと明るさを取り込むことが出来ると考えている。「見え隠れする家」は中庭のプライバシーと風通しや明るさを兼ね備えた新しい中庭スタイルの提案です。
所在地:静岡県浜松市
用途:戸建住宅
クライアント:個人
竣工:2024年
工事種別:新築
構造:木造 地上1階
敷地面積:330.00㎡
建築面積:95.64㎡
延床面積:95.64㎡
基本設計:小倉大助(小倉建築計画工房)
実施設計・施工:LIFEFUND(ARRCH)
動画撮影:栗原優也(ウェイ)