座間ゴルフ練習場 / ZAMA Driving Range
神奈川県の郊外にある既存のゴルフ練習場の改修計画です。
改修計画ではこれまでのゴルフ練習場にはない新しい空間性と1階より利用率が低い練習場2階の利用率を上げる空間的な仕掛けが求められました。
提案では建築の操作は最小限とし天井と床面にフォーカスしデザインをすることで全体の工事費を抑えながら既存のゴルフ練習場のイメージの刷新を図ることを考えました。
練習場の天井は通路部と打放しの打席部で高さを切り替えるようにし、無機質な鉄骨梁を一部隠すようにしている。通路部の天井高さは住宅の天井高さの基準となる約2400mmの高さを引用したスケール感に抑え、身体感覚として心地よさと落ち着きを感じることが出来る空間としています。また、明るさの明暗がある照明計画とし、マテリアルは木質調の表現を天井面に施すことで住宅の居間の様な心地よいスペースを創出しました。
リニアに長いプラン形状を意識したライン状の照明計画は施設の利用者が快適に利用できることを意図しつつ、周辺から施設側を見たときの夜の光景となるように配慮した計画です。
新しく生まれ変わった練習場が街の新しい風景となり、新たな顧客を創出するとともに、街と人の結節点となることを期待しています。
所在地:神奈川県座間市
用途:スポーツ施設
クライアント:企業
竣工:2024年
工事種別:改修
構造:鉄骨造 地上2階
建築面積:298.00㎡
延床面積:670.00㎡
設計・監理:小倉大助(小倉建築計画工房)
照明デザイン:横橋英司(scene2)
施工:MME
写真撮影:加藤悠(ウェイ)