座間栗原カフェ / HAKONIWA
ゴルフ練習場に併設する築50年の木造平屋建てのクラブハウスは老朽化し使われていなかったが、ゴルフ練習場の改修に合わせて建物を全面改修しカフェにコンバージョンすることが求められた。
敷地は交通量の多い交差点に位置し周りに飲食店舗などは無い環境にある。この場所に地域の核となるオアシスのような空間を創出することで街と人の暮らしに潤いと豊かさを感じられる空間を作り出したいと考えた。
計画では構造の補強を適宜行い既存のフレームは残し、無駄な開口部を整理することで空間の方向性を決めた。
内外の境界には大きな木製サッシを設置し開閉することで屋外空間と内部空間の親和性が高まるように配慮し、内部には緑を配した大きなテーブルを設え、外部空間の一部を内部に引き込むことで豊かな自然を感じられる空間を計画した。
また、外部には水景を計画し、水の流れ落ちる音で交通量の多い交差点の喧騒をかき消すように工夫している。
建築・外構・照明が三位一体となり作り出した建築と外部空間が街の新しい風景となり、地域の新しい交流の場となることを期待している。
所在地:神奈川県座間市
用途:食堂・喫茶店
クライアント:企業
竣工:2024年
工事種別:改修
構造:木造 地上1階
敷地面積:593.71㎡
建築面積:110.34㎡
延床面積:105.99㎡
設計・監理:小倉大助(小倉建築計画工房)
照明デザイン:横橋英司(scene2)
外構デザイン:岡本泰郎(sTudio sign)
家具:カンディハウス横浜(若杉武志)
写真撮影:加藤悠(ウェイ)
動画撮影:栗原優也(ウェイ)